母に関わっていると自分のことがお留守になる。全てが母を中心に回るようになるのだ。母は自分以外の誰にも興味はない、マウンティングするための粗探し以外には。
話は全て母自身のことになる。周りは常に二の次にされるのを身に沁みる以上に理解させられる。私も大して充実した人生は送っていないが、これほど空疎な人生を見ているのはやはりキツイものがある。母は自分自身に夢中なのだろう。私には魅力的な人には思えないが、本人は自分が優れていると思っているから仕方ない。
母について考えていると本当に嫌な気持ちになる。大人になればわかると言って、私の意見や考えを一切退けてきたが、大人になってわかったのは、母はむしろ酷いことをしていたということだけだ。いつか理解できる日が来るという期待が私にあったから、こんなにも嫌な気持ちになるのだ。どう責任を取るつもりだったのか知りたかった。ただ母には言ったことの責任を取るつもりなど端から無く、その場しのぎを言って我を通したかったのだ。
それを真に受けて、いつか分かるんだと何年も待った私が馬鹿なのだろう。母は、母の方が頭がいいんだから言う通りにしなさい、いつか分かるでしょう、とどんなに私が説明しても無視していた。右から左に聞き流しておいて、聞くだけは聞いてやったんだから自分は良い母親、黙って従っていればいいんだ、と。母のそんな高慢さ、卑怯さは私にはわかるまで何十年もかかってしまった。
自分が理解できないのは、相手の説明が悪いからで、それに従う必要などない、
相手が理解できないのは、相手の理解力が足りないせい、いつか分かるから従うべき
凄いダブルスタンダードだ。ダブルスタンダードは本人は気づかず、いい気分になっているけれど、言われた方は気づいて不快になるのだ。
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