互いに矛盾する二つの命令を与え、心理的板挟み状態を作ること。
母娘問題でよく出てくるのは、勉強しろ、男の子なぞに現を抜かすなと言っていた母親が努力の果てに得た仕事をしている娘に、結婚は?男の一人くらい連れて来れないの?と無茶な要求を突きつけたりすること
私と母の関係上での用法は
母親は優秀であり、その娘は当然母親のおかげで大学に行ったし優秀である。母親以外の人間に対しては優越してなくてはいけない。しかし大卒であっても娘は母親以下であり、母親にバカにされるのは当然であり、母親を大卒以上の人間であると言い、崇めなくてはならない。読むべき本は、まず娘が読んで、最も良い本を母親に教えるべきで、母親の労力が最小になるようにすべきなのだ。娘は母親を一段高いところにあげてやり、そののち低いところへおりて、跪いて母親を称えるべきなのだ。他人に優越しなくてはならないが、母より劣っていなくてはならない。
母親は実際には高卒で、本は読まない、勉強をしたくない人間である。もちろんその結果物知らずであり、やることの大半は、調べもせず思い込みで実行するので、間違いである。母より劣っているという条件を満たしながら他人より優れることは不可能である。がしかしこの矛盾した要求を娘に対しては当然のように突きつけ、娘をダブルバインド状態に突き落としていい気分になる。サディスト。思いやりのなさはサイコパス的でもあると思う。